【新着情報】「Amazon Vine」レビューポリシーが変更|一体何が変わる?変更点と対策をコンサルタントが解説
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長らくAmazon出品者の間で注目/利用されている「Amazon Vineプログラム」。当プラグラムのポリシーが変更されたことはご存知でしょうか。
本記事では、今回のポリシー変更の概要から、懸念される点、そしてその対策までを分かりやすく解説します。
目次
Amazon Vineプログラムとは?
まず、Amazon Vineプログラムについて改めて概要を確認しましょう。
Amazon Vineとは、Amazonで最も信頼できるレビュアーを招待し、新商品についての意見を投稿してもらうプログラムのことです。
レビューが増えることで、出品者としては商品の認知度を高め、在庫の回転率が遅い商品や新規のASINの売り上げを伸ばすことに効果的です。
購入者としては、十分な情報に基づいて商品の購入を決定することができます。
投稿されたレビューの表示
Amazon Vineによって投稿されたレビューには「Amazon Vine先取りプログラムカスタマーによる無料商品のレビュー」と表示されます。
Vineのレビューと通常のレビューの見分けがつきやすい仕様になっています。
上記はある商品に投稿された実際のVineレビューの具体例となります。
モザイク処理していますが、内容としては良かった点や注意点などの詳細を書いてもらえることが多い傾向です。
画像や動画を投稿する方もいらっしゃるので、商品画像だけでは伝わりきらないサイズ感や質感などがレビューから読み取れることもあります。
Amazon Vineのメリット/デメリットや条件、参加費用などの詳細は別のブログで紹介しているのでそちらもご覧ください。⬇︎
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今回の変更点
今回の変更点の前に、レビューについておさらいしておきましょう。
レビューはバリエーションを組むことで、親ASINに集約させることができます。
つまりレビューが10件あるASINが3つあったとすると、その3つでバリエーションを組んだ場合には「レビューが30件ある商品」という見え方になります。
ですが今回のルール変更により、
Vineレビューに関しては、複数の異なるASINを1つの新しい親ASINに統合した場合、その中で最も高い登録区分の最大レビュー数だけが保持されることになりました。
Amazonのヘルプページでは以下のような記載になっております。
▼Amazonヘルプページ
複数の異なる親ASINを1つの新しい親ASINに統合した場合、その中で最も高い登録区分の最大レビュー数だけが保持されます。たとえば、最も高い区分に登録されていて、それぞれ30件のレビューを持つ2つの商品を統合した場合、新しい親ASINには最高品質の30件のレビューのみが保持されます。
登録区分は以下のように定められています。
例えば、
①上位の区分で登録した子ASINのレビュー:30件
②中間の区分で登録した子ASINのレビュー:10件
③無料の区分で登録した子ASINのレビュー:2件
この3つを新しい親ASINでバリエーションを組んだ場合には、①が最も高い登録区分となるため、①のレビューのみの「30件のレビューがついた商品」となります。
(※変更前は「レビューが42件ある商品」という表示が可能でした。)
同じ区分が複数ある場合はその中で最もレビュー数が多いもの(または★評価が高いもの)が適用されます。
これが今回の変更点の重要なポイントです。
Vineレビューが含まれているASINでバリエーションを組む場合、子ASINが多いほど失うレビューも多くなります。
上記の表のとおり、Vineでは区分が3つ存在しており、それぞれ取得できる最大のレビュー数が決まっています。
そのため、Vineレビューのみで構成されるバリエーションについては、バリエーションを組んだ中で最上位の区分のレビュー数までしか獲得できません。
具体的には以下の例1~3を確認してください。
例1:バリエーション内の最上位区分が上位の区分の場合
ASIN①とASIN②をAmazon Vineの上位の区分(登録手数料22,000円)に登録します。
ASIN①およびASIN②はそれぞれ、30件のAmazon Vineのレビューを獲得します。
後にASIN①とASIN②を新しい親ASINの下に統合した場合、ASIN③については、ここでの最上位区分(上位の区分)の最大30件まで保持されます。
つまり、30件を超える追加のAmazon Vineのレビューは表示されません。
例2:バリエーション内の最上位区分が中間の区分の場合
ASIN①をAmazon Vineの中間の区分(登録手数料10,000円)に登録すると、10件のAmazon Vineのレビューを獲得します。
ASIN②を無料の区分に登録すると、2件のAmazon Vineのレビューを獲得します。
ASIN①とASIN②を新しい親ASINの下に統合した場合、親ASIN③については、Amazon Vineのレビューが最大10件まで保持されます。
この場合は10件を超える追加のAmazon Vineのレビューは表示されません。
例3:バリエーション内の最上位区分が無料の区分の場合
ASIN①、ASIN②、ASIN③を無料の区分に登録します。
各ASINが2件のAmazon Vineのレビューを獲得します。
3つのASINを新しい親ASINの下に統合した場合、親ASINについては、Amazon Vineのレビューが最大2件まで保持されます。
この場合は2件を超える追加のAmazon Vineのレビューは表示されません。
ルールが変わったことで起こる懸念点
ブログ執筆時点(2025/4/18)では分かっていないことが多く、今後にかけて検証が必要になりますが、現段階で懸念していることは「既存のバリエーションはどうなるのか」ということです。
恐らく「今のまま」ということは考えられないので、徐々に修正されていくと思われます。
※以下はあくまで予想ですので、今後どうなるかは検証と調査、Amazonからの発表を待つ必要があります(あくまでも当社の見解であり、確定情報ではないことをご注意ください)。
なお、「最も高い区分での最大レビューが統合される」ということになるので、通常のレビューは上限が無く統合されるのではないかと考えています。
つまり、
上位の区分で登録&獲得したVineレビュー20件+通常のレビュー30件の計50件 と
中間の区分で登録&獲得したVineレビュー10件+通常のレビュー40件の計50件
これらでバリエーションを組むと、上位の区分で登録&獲得した20件+通常のレビュー30件+通常のレビュー40件の計90件のレビューということになると予想しています。
つまり、このルール変更により、いかに通常のレビューを獲得するかが重要になってくるのではないかと考えています。
また、上手くこのルールを活用できれば低評価となってしまったVineレビューを隠すこともできるのではないでしょうか。
新しいルールにより評価が良くなる商品もあると考えられますので、今一度、ご自身の登録区分を確認してみましょう。
ルール変更に対して実施すべき対策
Amazon Vineの効果を最大化するための対策2点をお伝えいたします。
1点目は、登録する商品の選定に気を付けましょう。
登録の際は上位の区分での登録を推奨いたします!
なぜなら、そもそも半永久的に残る質の高いレビュー最大30件が、22,000円で獲得できる可能性があるのは破格です。先行投資として、出来る限り30件での登録をおすすめします。
2点目は、「レビューをリクエスト」機能を活用しましょう。
現状、Amazonにおいて正式にレビューを集める機能は、Amazon Vineと「レビューをリクエスト」この2つしかないため、積極的に活用していただきたいです。
「レビューをリクエスト」は注文の詳細画面にて、条件を満たしている注文に関して実行できるので確認してみてください。
これら2つの対策に加えて、自社サイトやSNSの活用などAmazon以外での集客も重要になってきます。
さらには、商品自体の魅力を上げることもポイントです。開発段階、改善段階において、商品のアップグレードを行うことも対策のひとつになるでしょう。
よくある質問
ルールが変更されてまだ日が浅く、正確な情報が得られにくいものの、Amazonのテクニカルサポートからの回答をいくつか得られましたので、今後よくある質問になりそうなものを独自視点でまとめてみました。
新しい情報が入り次第、更新・追記をしていきます。
■既存のバリエーションはどうなるのか
既存のバリエーションは対象外なのか。
対象となるなら、いつから適用されるのか。
→ Amazonからの回答
既存のバリエーションにもすでに適用されています。
■Vine以外の通常のレビューはどうなるのか
統合されるのは「Vineで得たレビューだけ」なのか「ASINのレビュー全て」なのか。
→ Amazonからの回答
統合される対象は「Amazon Vineで獲得したレビュー」となりますので、通常のレビューに関しては最大数などは無く統合されます。
例)
ASIN①(上位の区分):Vineレビュー30件/通常のレビュー20件
ASIN②(中間の区分):Vineレビュー10件/通常のレビュー40件 をバリエーション組した場合には
親ASIN:Vineレビュー30件/通常のレビュー60件 となります。
■下位の区分で統合されなかったコメントはどうなるのか
統合されてしまった場合には「非表示」となるのか。
バリエーションを解体したらまた戻るのか。
→ Amazonからの回答
レビューはASINに蓄積されるので、統合されてしまった場合には「非表示」となります。
バリエーションが解体されたらレビューは元に戻ります。
■レビューの数ではなく★の数はどうなるのか。
例:Vineレビューのみの場合
ASIN①(上位の区分):レビュー30件★5.0
ASIN②(中間の区分):レビュー10件★3.0
上記でバリエーションを組んだ場合は★5.0となるのか
例:上位の区分が2つ以上ある場合
ASIN①(上位の区分):レビュー30件★5.0
ASIN②(上位の区分):レビュー30件★3.0
上記でバリエーションを組んだ場合は★5.0なのか
例:Vineレビューと通常のレビューがある場合
ASIN①(上位の区分):レビュー30件/通常のレビュー20件★5.0
ASIN②(中間の区分):レビュー10件/通常のレビュー40件★3.0
上記でバリエーションを組んだ場合はVineレビュー数:30件/通常のレビュー60件で★4.0となるのか
こちらはまだAmazonからの回答がないため「調査中」となります。
■上位の区分で登録し、レビューが30件あり、★4.5のASINが2つあった場合はどうなるのか。
同じ状況のASINが複数あった場合の統合されるASINはランダムなのか、基準があるのか。
こちらはまだAmazonからの回答がないため「調査中」となります。
まとめ
本記事をまとめると下記の通りです。
- Amazon Vineのルールが変わった
- 統合されるのは「最も区分の高いレビューの最大数」
- 既存のバリエーションはどうなるのか
- 通常のレビューを集めましょう
- 商品自体の魅力を向上させましょう
Amazonにおけるレビューを増やす施策として利用されてきたAmazon Vineが大きく変わりました。
レビューの件数自体は減ってしまう可能性がありますが、その代わり★の点数は上がるかもしれません。
ルール変更によって、レビューの統合方法が変わる点は、既存のバリエーションを持つ商品にとっては大きな影響がありそうですね。
とはいえ高品質なレビューを集められる施策になるので、しっかりと仕組みを理解しAmazon Vineを活用しましょう。
「Amazon Vineプログラム」や商品レビューについてお悩みでしたら、まずはお気軽にAmazon専門コンサル・運用代行のアグザルファまでご相談ください!
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